
自分のペースで挑戦し続ける。
設備ソリューションズ開発センター
吸収式開発部 商品開発一課 商品開発一係
自分に一番向き合ってくれたのが
パナソニックだった

「苦手」への挑戦のきっかけは
上司からの言葉
現在は海外向けの吸収式冷凍機という空調システム※1の開発・設計・生産手配など、幅広い業務に取り組んでいます。また、学生時代に身につけた英語を活かし、海外の営業担当者からの専門的な問い合わせへの回答や、仕様書・取扱説明書の英訳、海外法規の対応なども行なっています。船舶と吸収式冷凍機では大きさや用途、機能などが異なるため、一見学生時代の学びが活かされないように感じますが、実は船舶の熱交換器やポンプの技術と考え方が近いため、製品の構造をそれほど苦労せずに理解することができました。こういった部分にも、最初の面談で適正な部署を紹介してくれた効果が出ていると感じますね。
業務の中で特に印象に残っているのは、展示会の説明員を担った時のことです。障がい特性で、人前に立つと緊張したり落ち着きがなくなったりしてしまうため、正直、説明員の仕事は敬遠していました。ところがある時、上司から「案納さんがもし大丈夫だったら挑戦してみない?」と声をかけていただいたのです。自分では勇気が出なかったことでも、上司が背中を押してくれたため一歩前に踏み出すことができました。実際に参加すると、熱心に話を聞いてくれる来場者の姿に感動したり、会話から新たなニーズを発掘することができたりなど、嬉しい結果につながりました。さらに、「自分は人前に立つのは苦手だけど人と話すことが好きなんだ」と新たな気づきもあったのです。このように、働く人が想いを叶えながら、挑戦の機会を得られることもパナソニックの特徴の一つですね。


さまざまな制度や仕組みを活かし
誰もが自分らしく働ける

パナソニックにはテレワーク制度がありますが、設計はどうしてもオフィスでの業務が多くなります。私の障がい特性に、人が多い環境だと水を飲む量が極端に増えたり、腹痛が起きてしまうというものがあります。その点を加味して、こまめな休憩を取れるよう、上司が業務量調整の配慮をしてくださっています。また、通勤のバスも、ラッシュ時には鮨詰め状態になってしまうため、フレックス制度を活用して人の少ない時間に出社しています。悩みを相談できる面談も定期的に設定してくださっています。もちろんこれは私だけの特別扱いではありません。障がいの有無に関わらず、個人の事情に合わせてくれる風土や制度があることはありがたいですね。
今後の目標は、新型の冷凍機の開発や設計を担当することです。というのも、以前私が出したアイデアをもとに、新型製造のプロジェクトが立ち上がったばかり。アイデアを形に変えていけるスキルを身につけられるよう、決して無理はせず、自分のペースで努力を続けていきます。

※所属・インタビュー内容は取材当時(2024年11月)のものです。
※1吸収式冷凍機についてはこちらから
https://hvac.panasonic.com/jp/products/search/categories/nc/