ENTRY
クロストーク 01

所長・若手社員対談

コアシステム開発センターの所長である辻本さんと、同センターでWebアプリの開発を担う清水さんの対談を実施。

キャリアへの考え方や、人財育成への想いをお聞きしました。

  • エレクトリックワークス社 電材&くらしエネルギー事業部

    コアシステム開発センター クラウド開発部 クラウドサービス開発課

    2019年入社

    清水梨帆

  • エレクトリックワークス社 電材&くらしエネルギー事業部

    コアシステム開発センター 所長

    1993年入社

    辻本郁夫

  • 経験の幅を広げるため、新たなチャレンジを決意。

    辻本

    コアシステム開発センターは、2023年4月に新設された新しい部署です。パナソニックはこれまで、配線器具や太陽光のシステムなど多くの住宅系の機器を販売してきました。私たちのセンターでは、それらの機器を連携させてクラウドやスマホから利用可能とするシステム開発により、お客様のまだ見ぬ課題の解決や新たなソリューションを創出する開発業務を行っています。清水さんは、今回ご自身が希望してコアシステム開発センターへ異動してきてくれたのですよね?

    清水

    はい。もともとは、入社してからずっとエレクトリックワークス社の本社品質部門で、ソフトウェア設計記法の導入やソフトウェア戦略の検討など、ソフトウェアの品質向上のための取り組みを担っていました。異動を希望した理由は、開発の現場を経験するためです。品質職能の業務では、開発部門の方への指導やアドバイスをしなければならない機会が多くあります。ところが、私には開発の経験がなく、「もっと知識と経験があれば的確な助言ができた」と悔しい思いをすることがありました。そこで今回の新設のタイミングで、新たな挑戦をすることを決心したのです。現在は、フロントエンドエンジニアとして、マンションのインターホンで地域のさまざまな店舗の情報を配信するサービスの、Webアプリ開発を担っています。

    辻本

    私は常々、「お客様や他部署の方に積極的に会いに行き、どんな行動や活動をしているかを知るべき。そうすることで、誰にどんなソリューションを提供すべきかが見えてくる」と部署のメンバーに伝えています。清水さんとしばらく一緒に働いてみて、私の期待以上にさまざまな方と接点を持ち、視野を広げてくれていると感じます。一方で、品質職能からシステム開発の仕事に変わり、設計/開発に必要なさまざまな技術的インプットが必要になったかと思います。清水さんは現在、どのようにインプットを行っていますか?

    清水

    読書や社内の研修を受けるのはもちろん、多くの動画から自分に必要な分野が学べるサービスが社内にあるため、そちらをよく活用しています。逆に、辻本さんのように幅広い知識を持った技術者になるためにはどんなインプットすべきか、この機会に教えていただきたいです。

    辻本

    私も、何のきっかけもなく、もくもくと勉強をできるわけではありません(笑)。一番大切なのは、好奇心だと思っています。「このサービスはどんな仕組みなのだろう」「この部署の人はどんな仕事をしているのだろう」と興味を持ったら、事前にインターネットなどで軽く調べたうえで、直接本人に質問しに行って実践的な内容を教えてもらう。この繰り返しが力になったと思っています。また、社内の研修も各種開催していますが、世の中には我々よりもさらに進んだ技術を保有している会社が存在します。カンファレンス、セミナー、展示会や、社外の研修にもぜひ参加してほしいですし、そうできるような風土・制度づくりは心がけています。

    ソリューション提供に正解はない。 だからこそ、誰もが意見を言える環境を。

    辻本

    異動するにあたって、心配な点はありましたか?

    清水

    人間関係を一から構築することが不安でした。ところが、部署の先輩方は、慣れない開発業務に悩む私にアドバイスをしてくれたり、デスクで困っている様子を見て声をかけてくれたりと、サポートしてくれます。一方で、品質視点での私の意見を取り入れてくることも多々あるのです。この風土に触れて、当初の悩みはすぐに吹き飛びましたね。

    辻本

    新規ソリューションの創出は、「このような手順で進めていけばいい」という仕事のフローが固まっていない業務です。だからこそ、若手からベテランまで思ったことを素直に発言して、全員で模索しながら仕事を進めていかなければなりません。そのため、発言をしやすい雰囲気づくりは心がけています。所長の私自身も「こうするべきだよね」とは断言せずに、積極的にメンバーの意見を聞くようにしています。

    清水

    辻本さんとは、お昼休みにお弁当を食べながら趣味の話をすることもありますよね。いい意味で緊張しない存在です。

    辻本

    やはり、試行錯誤しながら新たな価値を社会に届けていくこの新しい部署で、やりがいを持って楽しく働いてほしいのです。そのために、できるだけ不満がなく高いモチベーションを保つことができる環境をつくっていきたいですね。

    2つの「つなぐ」を実行できるπ型人財の育成を促進。

    辻本

    清水さんの今後の目標を教えてください。

    清水

    これまで磨いてきた品質の知識と、現在担当しているフロントエンジニアのスキルを併せ持つ、社内でも希少な存在になりたいです。

    辻本

    ソリューションの提供には2つの「つなぐ」が必要だと考えています。1つは私たちの仕事の本筋である、機器をつなぐこと。もう1つは、人と人をつなぐこと。お客様同士をつないで新たな価値を生み出したり、お客様とサービス提供者をつないでビジネスを創出したりというのがその例です。前述した通り、清水さんはこの人と人をつなぐ、ということに関しては想像以上の活躍を見せてくれています。今後、機器をつなぐための技術やアイデアを磨くことで、より活躍する人財になるはずです。例えば、現在はフロントエンド業務がメインですが、それは課題解決のための1つの手段でしかありません。バックエンドの技術や、技術の領域を超えたマーケティング・企画に関する知識などをつけることで、課題解決の手札を増やしていけると思います。

    清水

    ありがとうございます。多くの専門領域を持つπ型人材になれるよう、努力を続けていきます。辻本さんには、コアシステム開発センターの今後の展望をお聞きしたいです。

    辻本

    所長の立場として、やはり「2つのつなぐ」を実行できる組織になるよう、人財の育成に全力を注いでいきたいと考えています。そして、これまで想像もできなかったようなソリューションを提供し「パナソニックのソリューションってこんなにすごいの?」と感じてもらうことで、企業イメージ向上にも貢献していきたいです。

    ※所属・インタビュー内容は取材当時(2024年2月)のものです。

    そのほかのクロストーク