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クロストーク 04

働き方座談会

お客様・社員のくらしを支えるうえで、DEIの推進は欠かせません。

ここでは、さまざまな働き方をする社員が集まり、パナソニックの働きやすさや、これから変わっていくべきことについて語り合いました。

  • パナソニック株式会社

    戦略本部 人事戦略担当(CHROチーム) 主幹

    2019年入社

    上林阿記子

  • 空質空調社 マーケティング本部

    ソリューションコミュニケーション課 課長

    2009年入社

    有本英希子

  • エレクトリックワークス社 電材&くらしエネルギー事業部

    品質革新センター システム評価技術部 ネットワーク評価技術課 主任技師

    2016年入社

    西谷匡人

  • コールドチェーンソリューションズ社 ソリューション事業推進室

    データアナリティクス課 主務

    2014年入社

    ヌガラハ二シスタ

  • パナソニック株式会社 採用センター 採用課 兼

    パナソニックインパルス 主将

    2021年入社

    青根奨太

  • くらしを支えるベストパートナーであるために、 DEIの理解と推進は絶対に必要。

    まずは、パナソニックのDEIの基本方針についてお聞かせください。

    上林

    人事戦略担当の私から方針をご紹介します。「私たちが “くらしを支えるベストパートナー” として、多様なニーズに応え続けるためには、一人ひとりがお客様と真摯に向き合い、自らもさまざまな価値観・生き方・働き方を理解し、受け入れ、尊重していくことが求められます。私たちは、個人・組織が一体となり、Diversity, Equity & Inclusion の推進を通して、お客様・社会へのお役立ちの幅を広げていきます。」。このように、DEIの考え方はさまざまな人々のくらしを支えるうえで、必要不可欠であり、多様性を理解することが企業として、従業員一人ひとりとしての提供価値の向上につながると考えています。そのため、社内においても働きやすい制度づくりや、個性を受け入れる風土醸成を推進しています。

    それを受けて、パナソニックでの働き方を皆さんはどう感じていますか?

    青根

    働き方に関しては、私は非常に特徴的です。というのも、採用課の社員でありながら、日本社会人アメリカンフットボールリーグに所属する「パナソニック インパルス」の主将としても活動しています。週5日フルタイムで勤務し、月曜日と水曜日の18:30~と、土曜日の午前中に練習に打ち込んでいます。平日の夜遅くまで練習やトレーニングをするときもあり、正直、翌朝9:00の出社は辛いと感じることも。そんなときにフレックス勤務制度を活用し、通勤時間を調整して働けるのは、非常にありがたいです。

    有本

    体調や業務スケジュールに合わせて勤務時間を調整できるのはいいことですよね。私自身、4人の子どもを育てながら働くうえでフレックス勤務制度とリモートワーク制度を活用しています。また、同じ部署にも、在宅勤務で夕方に仕事を一旦切り上げて、子どもをお風呂に入れてご飯を一緒に食べてから、また戻ってくるという働き方をしている方もいます。もちろん育児に限らず、家族の介護をされている方や、趣味を楽しみたい方など、さまざまなニーズに応じて利用可能なので、制度を活用する方が年々増えている印象です。

    西谷

    私は2人の子どもを育てており、第二子が生まれるタイミングで育児休業を取得しました。上司からは、取得前の引き継ぎや取得中の体勢などについて問われるのかと思っていましたが、いざ相談してみると「どれくらいの期間、家庭のなかでどんな役割を担うのか。ちゃんと目的を定めて、家族にとって意味のある休みにしてあげてね」という温かいアドバイスをいただいたのです。その言葉を受け、子どもの首が座るまでの3ヶ月間と期間を定め、産後で体調がすぐれない妻に負担をかけないよう家事や子育てに取り組みました。

    シスタ

    私はいまキャリア開発サポート休業を活用し、ブラジルでくらしながらリモートでアメリカの大学のMBAを受講しています。

    上林

    社員の自律的な職業能力開発を促すため、1カ月~3年間の休業を認める制度(※)ですよね。どのような経緯で利用したのですか?

    ※制度対象:勤続3年以上で休業後も引き続き勤務する意志のある社員

    シスタ

    海外で勤務していた夫が任期を終えて日本に帰国したのですが、すぐにブラジル勤務の辞令が出たのです。夫婦という関係でありながら、長い期間を別々で暮らすのは望んだ形ではないと感じ、ブラジルへの同行を決意しました。とはいえ、パナソニックでの仕事が好きでしたので退職はしたくない。人事の方とともに、納得できる方法を模索するなかでたどり着いたのが、この制度です。もともとMBAを取得したいと考えていましたし、復職も可能なので、ベストな選択肢を取れたと感じています。

    仕事もスポーツもプライベートも。 頑張る人を応援する風土。

    パナソニックの風土について感じることはありますか?

    西谷

    社内では増えてきているとはいえ、世の中的には男性の育休取得はまだまだ少ないのが現実。部署のメンバーに伝える際も、否定的な意見が出ないか心配だったのですが、「いってらっしゃい!」「戻ってきたら育児の話を聞かせてね〜」と想像以上の反応をいただき、安心して取得することができました。戻ってきてからも、「どうだった?」と皆さんが興味を持ってくれます。育児を応援してくれる風土は、すごく実感しています。

    上林

    男性育休は、社会的にもパナソニックにおいても過渡期にあると思っています。パナソニックでは、男性も最低5日は育休を必ず取る、という小さな社内目標からスタートし、現在は最低2週間、1ヶ月と各組織の状況を踏まえながら目標期間の見直しを行っています。この取得期間を通して育児の大変さを知ることで、育児への解像度が高まり、子育てを頑張る同僚や部下への理解が深まると考えています。西谷さんのお話を聞いて、この取り組みの効果が少しずつ現れていると感じました。

    青根

    育児もそうですが、仕事においても、スポーツにおいても、頑張る人を応援する風土は私もすごく感じます。試合前に「行ってらっしゃい。頑張ってね!」という連絡をいただいたり、「この前の試合、面白かったよ」と声を掛けていただけたりと、インパルスの活動を応援してくれて、笑顔になってくれる人がいることが素直に嬉しいです。

    有本

    私は、「子育て中」や「女性」といった「属性」で人の働き方を決めつけないチームで仕事できることに、有難さを感じます。「子育てがあるから、朝早くや、夜の会議はダメだよね」と勝手に決めつけずに調整可否を尋ねてくれたり、新規業務に関しても「忙しくなるから無理だよね」と一方的に判断されることもありません。どうしたいのか、自分で考える機会を与えてくれる風土が嬉しいです。

    「属性」ではなく、「個人」で捉える。 目指すのは、マイノリティのいない組織。

    最後に、これからパナソニックがさらに働きやすい会社になるために、どう変わっていくべきかについて、考えをお聞かせください。

    シスタ

    海外での完全リモート勤務ができるようになって欲しいですね。好きな場所で、好きな人とくらしながら、好きな会社の仕事ができる。もちろん税金や法律などの諸問題はあると思いますが、そんな状態が私の理想です。

    青根

    制度や仕組みに関しては、現在の自分たちが「あたり前」だと思っていることが、数年後にはあたり前ではなくなっている可能性が大いにあります。商品開発も同じだと思いますが、昔や今のあたり前を常に疑うことが重要だと感じています。

    有本

    今以上に、社員を個人として捉えて運用する制度・風土になっていくことを望んでいます。例えば、時短勤務を取得する必要があるのは子育て中の人だけなのか。社員の属性に縛りをかけて制度を用意するのではなく、必要な人が、必要な時に、必要な制度をフレキシブルに活用できるようになればいいですね。

    上林

    DEI推進担当としても、有本さんの意見に近い考えを持っています。私たちが最終的に目指しているのは、「マイノリティ」というカテゴリが存在しない組織です。そもそも人は、それぞれ違う価値観や考え方を持っていますし、違う人生を歩んでいきます。一人ひとりが自分らしく個性を発揮できる環境や、それを阻害しない文化をつくり、誰もがイキイキと輝ける職場づくりを行っていきたいです。

    ※所属・インタビュー内容は取材当時(2024年2月)のものです。

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